2012年4月4日水曜日

和裁塾だより 4/4

ソメイヨシノもやっと咲き始め、春が感じられるようになりましたね。
和裁塾は、今月から主に人形町で開講する事になりました。
予てからお願いしていたトランクルームを、今日から借りる事ができました。
これで重い荷物を自宅から運ばなくても良くなりました(^_-)-☆

今日は5人の参加で開講致しました。
MYさんは今日から浴衣です。
先月竺仙でお買いになった浴衣を、和裁塾会場近くのお店で水通しをして貰いました。
ゆのし、洗い張りという看板を見付けてお聞きしたところ、主に呉服屋さんからの仕事をされているという事でしたがやって頂けたそうです。
白地にグレーの萩の葉と紫の蕾の柄です。
この柄が手強かったのです。浴衣は1m置きに型接ぎがありそれをいかに目立たないところに持って行くかと言うだけでも大変なのですが、この布は柄が縦方向に並んでいて左右の柄の幅が違うのです。
下図左側のような柄の場合、右側の様に柄合わせをします。
これで柄合わせの制約が一つ増えて、その上、染めむらを目立たせない様にと試行錯誤、結構時間が掛かりました。
標付けは身頃だけしかできませんでした(@_@;)
揚げ縫いと背縫いが宿題です。次回は全部の標し付けを終えたいと思います。

MTさんは、上っ張りと水屋袴を縫っています。
上っ張りの衿先を作りました。袖を付けて紐を付ければ出来上がりです。
水屋袴も紐の裏を絎ければ出来上がりです。
袖付けは次回にまわして、袋帯の芯入れをしました。
そんなに難しい事ではないのですが、表地と帯芯のつり合い(芯の緩み)が大事です。
宿題はこの芯入れです。頑張ってね!
次回に両端を始末すれば完成です。

Tさんは紬の単衣をお仕立て中です。
内揚げと背縫いが済んで、後ろ幅肩幅の標を付けました。
脇縫いをして袖付け周りの縫い代折り、身八つ下に忍びを入れました。
反対側の脇縫いと、居敷き当ての裾絎けが宿題です。
丁寧なお仕事をなさるTさん、縫い上がりがきれいです。
宿題頑張って下さいね。

Mさんは、薄物単衣の身丈出しです。やっと身頃の継ぎ接ぎが終わりました。
大変でしたね。ご苦労様でした。
衽丈の不足分は共衿から取って接ぎました。
衽と身頃に衽付けの標を付けました。
これで、衽付けができますね。この縫い代を絎けたらいよいよ衿付けです。
共衿は衽に使ってしまったので、下図のように見せかけの共衿にします。
次回は衿付けで完成させたいですね。

Sさんは紬の単衣を縫っています。
内揚げと背縫いが宿題でしたが、糸こきが出来ていなくて手直しをしました。
内揚げはきせ無しで裾の方に折りますが、きせが掛ってしまったので手直しです。
前の打ち上げは絎けて始末します。
後ろ幅を標付け…と思ったら寸法表を忘れたという事です。
袷の袖丈詰めをなさりたいとお持ちになったので、これをやる事にしました。
前袖の裏袖付けの真ん中辺りの糸を切って少し解きます。
そこから袖を引き出して袖丈の標を付け、袖下を縫います。
丸みを作って表に返し仕付けを掛けたら、振りと解いた袖裏を絎けます。
片袖は大体出来ました。
この着物、お召しですが布が堅く針通りが悪くて縫うのが大変です。
糸が大分弱っていますから、洗い張りをして単衣に直すと良いですね。

みなさま、今日も1日お疲れ様でした。

朝出掛ける時、昨日の嵐の風がすっかりやんで穏やかだったので、ビニール傘を干して出掛けました。
家に帰ると、その傘の骨がぐにゃぐにゃに曲がってビニールが外れ、使用不可能なほどに壊れていました。
そんなに風が吹いたの…?とびっくりしました。人形町辺りではそんなに吹いていなかったと思うのですが…

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