2009年12月22日火曜日

繰り越しと衿付け込み

皆さん着物を仕立てるとき、呉服屋さんに寸法を訊かれますよね。
繰り越しは何分ですか?と聞かれて答えられますか?

和裁教室で、浴衣を仕立てる事になって、布はお持ちになっても寸法表をお持ちになる方は少ないです。
まして、ご自分の繰り越し寸法をご存知の方は極少数、衿付け込みは?と訊かれて答えられる方は皆無です。
これらの寸法は、長襦袢、きもの、羽織と重ねて着る着物にとって大事な寸法です。
これらの寸法が合っていないと衿の後がピタリと決まりません。
着付けていて、衣紋の衿が浮いて長襦袢の衿に添わず着にくいと感じる着物は有りませんか?
それは、ここの寸法の問題だと思います。
繰り越しと衿付け込みのそれぞれの寸法が分からなくても、両方を合わせた寸法は把握しておいた方が良いと思います。

では測り方をご説明します。
下図①の寸法が『繰り越し+衿付け込み』です。
では、測り方です。
先ず平らな所に着物の前身頃の裾と後ろ身頃の裾をきっちり揃えて広げます。
肩山から裾まで②の寸法を測ります。
次に、衿付けの下から裾まで③を測ります。
②の寸法も③の寸法も身丈ですが、②は『身丈、肩から』と③は『身丈、背から』と言います。
呉服屋さんで身丈を伝える時は肩から測ったのか、背から測ったのかを、伝える必要があります。
②と③を測ったら②-③の計算をします。
出た答えが『繰り越し+衿付け込み』になります。


①の寸法は着る方の着付けの好みと体型によって違います。
衣紋をあまり抜かないで着る方で、痩せ型~標準体型の方は繰り越し5分、衿付け込み5分です。
やや衣紋を抜き加減な方、または肩の厚みがある方は、繰り越し7分~8分、有衿付け込み5分~7分くらいです。
美しい着姿を目指してご自分の寸法を確認ましょう。

繰り越しって後にするものだとばかり思っていたのですが、前に繰り越す事もあるのです。
この場合繰り越すとは言わないのでしょうか???ご存知の方教えて下さい。
図に書くとこんな感じです。

以前、こんな着物を、衣裳らくやの石田節子先生に見せて頂きました。
初めてみた時には、何これ?と思いましたが、もしかして衣被ぎ(きぬかつぎ)?とお訊きしたらやはりそうでした。
昔の女性が頭から被っていた着物です。
青梅きもの博物館にも有りました。


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2 件のコメント:

  1. お針箱さま

    繰り越し+衿付け込み、なるほど~と読ませていただきました。
    確かに、ここが合っていないものは着付けがしずらいです。
    測ってみたところ、7+5のようです。しっかりメモしておきました。

    最近、呉服屋で「身長と体重がわかれば大丈夫。裄だけ教えてください」と言われたことがあります(-_-;)
    つい、そんなものか・・と思ってしまいましたが、ポイントとなる寸法は把握しておくべきですね。

    初心者は顔なじみの呉服屋を見つけるまで時間がかかります。結局、A,B,Cと呉服屋めぐりをするわけですから、自分の寸法をしっかりと把握しておくことが大事だなぁと思いました。

    とても勉強になりました。これからもよろしくお願いいたします。

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  2. YUKIさん

    こんにちは!
    何時も有難うございます。

    呉服屋さんがいい加減だからいけないんですよね。
    一番着易いご自分の寸法は、把握して置く方がいいですね。
    裄の事も前に書かせて頂きましたが、肩幅と袖幅もきちんと
    確認して置く方が良いと思います。

    ブログねたに行き詰まっております。
    何かご質問をお寄せ頂けると嬉しいです。

    返信削除