2009年8月23日日曜日

浴衣の柄合わせ
















浴衣を仕立てるには、布にハサミを入れる前に、柄合わせをしなくてはなりません。
訪問着や附け下げや無地以外の着物は、どれも裁つ前に柄合わせが必要です。
でも、浴衣の柄合わせは、特に手強いのです。
この写真は注染の浴衣ですが、柄が上下対称になっていますね。
注染の浴衣地は約1mおきにこれ(=型継ぎ)が出てきます。
良い柄を目立つ所に出すと云うことの他に、この型継ぎを目立ちにくいところに持っていく必要があるのです。
そこに浴衣の柄合わせの難しさが有ります。

私の友人は、「浴衣の縫い方を教えてほしいと」やってきたのですが、
自分の浴衣の柄合わせを、私がしているのを見ていて恐れをなし、
「浴衣って難しいのね。無理そうだから縫っておいて」と帰って行きました。
縫うのは、難しくないのですが.....

最近は仕立て上がり浴衣が多くなり、ご家庭で縫う方は少ないですよね。
そこで、お求めになる時に注意したい点をアドバイスさせて頂きます。
上前身頃の膝の辺りと胸に良い柄が出ていて、型継ぎはおはしょりの中や
帯の下に入るようになっている事。
柄の向きも大事です。上前身頃の膝と胸の柄は逆さまになっていない事。
おくみと前身頃に同じ柄が並んでいない事。
身頃の柄よりも、おくみの柄の方が少し上にある方がよくて、
目立つ柄が逆さになっていない。
後ろ身頃もチェックして下さい。
お尻に目立つ柄が並んでいない事。
型継ぎは裾の方にあると目立ちません。

もう浴衣の季節も終わりですが、デパートではセール中です。
これからお求めになる方は、参考にして下さい。

でも、仕立上がり浴衣にここまでのレベルを求めるのは無理でしょうか?
その場合は、お誂え仕立ですね。
または、ご自分でお縫い下さい(^u^)


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