2009年8月3日月曜日

使いやすいお道具たち

以前、石田節子流着付け教室の半襟付けの授業を
担当していたことがありまして、
受講者の方皆さんがおっしゃるんです。
「先生、針はどういうのを使ったらいいんですか?」
半襟を付けるだけならどんな針でもいいと思うのですが、
やはり道具には、使いやすい物とそうでない物がありますよね。
私が愛用しているのは京都みすや忠兵衛さんの針です。
針先が鋭く、なだらかに細くなっているので縫い易いのです。
詳しくはこちらに→http://www.misuyabari.co.jp/


針の包みに数字が書いてありますが、上の数字が針の太さを、下の数字が針の長さを表しています。
上の数字の四は絹針で、三は木綿針という事になります。
下の数字は一から五までありますから、ご自分で縫いやすい長さのを選べばよいと思います。
私は、三の長さで縫いも絎けもやってしまうので、四ノ三と三ノ三を使っています。
針には糸を通す穴があいてますが、京都みすや忠兵衛さんの針には丸穴と溝穴があります。
通常の和裁用針は丸穴なのですが、糸が通しやすいように縦長の穴をあけて下さった。ありがたいことです。
50歳を過ぎたあたりから(早い人はもっと前から)糸が通り難くなるんですよね。
溝穴は中高齢者に有難い存在です。
この細い針にできるだけ大きな穴をあけるのは、熟練の技ですよね。

それでも糸が通らないという方には次にご紹介する便利グッズ
河口株式会社http://www.t-k-kawaguchi.com/の
「かんたん糸通しエスコートツイン」です。
似たような形の糸通しはほかにもありますが、この製品が良いのは丸穴針と溝穴(楕円穴)用の両方に使えるという事です。
丸穴に使えるものは珍しく、和裁受講者の方や組紐のお仲間の分も頼まれて、新宿オカダヤさんまで何回か買いに行きました。
この様に糸を掛け、針を刺して真ん中のボタンを押すだけ、かんたんです。






この黒いハートはチャコです。上の糸通しと同じ会社の物です。
プラスチックのハートの中に、チャコの粉が入っています。
金色のシールをはがすと、洋裁で使うルーレットのようなギザギザが付いています。
これで、線を引くとギザギザに粉がついて出て来るというわけです。
普通のチャコでは線が太くなってしまいますが、これは細くきれいに線が引けるんです。
そして、払うとすぐ消える、これは大事です。
着物は長いところをちくちく縫うので曲がらないようにチャコで線を引いて縫うのです。
正確さが大事ですから細い線が必要で、縫い終わったらきれいに消えないといけないのです。
お高い反物を縫うのですから、線が消えずに残っていては困るのです。
だから、白しか使いません。色のついたものは、落ち難いのです。
良い仕事をしようと思ったら、お道具って大事ですよね。
使いやすいお道具を作って下さる方たちに感謝です。

和裁塾 縁 会↓ お訪ね下さいませ(^u^)
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